社会人基礎力の3つの能力について説明します。読者対象は、社会人基礎力の3つの柱となる能力について知りたい方です。個別の説明だけでなく、それぞれがどのように関連するのかも詳しく解説しています。
社会人基礎力における、3つの能力とは?
社会人基礎力は、現代の社会人に欠かすことのできない必須の能力ですが、これは大きく分けて3つの能力に分類されます。それは、以下の3つです。
タイトルだけ見て、なんとなくお分かりいただけると思いますが、提唱元である経済産業省が独自の見解で明確に定義しています。そこで、どのように解釈すればよいのか、分かりやすく説明していこうと思います。
これが、社会人基礎力の3つの柱となる能力です!
それでは、社会人基礎力の3つの柱となる能力について説明します。ぜひ、最後までしっかりと目を通してください。
前に踏み出す力
社会人基礎力の前に踏み出す力とは、経済産業省によると「一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力。」と定義されています。
つまり、自ら積極的に動くという点と、簡単にあきらめることなく取り組む点という2つが盛り込まれています。仕事の現場では指示待ちにならないことと、失敗を恐れないことが要求されますので、とても重要な力だといえるでしょう。
参考 前に踏み出す力について、詳しくは以下のページ確認できます。
考え抜く力
社会人基礎力の考え抜く力とは、経済産業省によると「疑問を持ち、考え抜く力。」と定義されています。
つまり、考え抜く力とは課題に対して論理的に考え、解決方法を導き出すものだといえます。なお、決まった答えを導き出すだけでなく、自ら課題を見つけて解決策を考える『自律的な思考力』の獲得を目指しています。
参考 考え抜く力について、詳しくは以下のページ確認できます。
チームで働く力
社会人基礎力のチームで働く力とは、経済産業省によると「多様な人々とともに、目標に向けて協力する力。」と定義されています。
つまり、チームワークのことを指しています。グループ内の協調性だけでなく、見ず知らずの多様な人々とも繋がって、協力して働くことを目指しています。仕事は一人ではできない場合がほとんどですから、非常に重要な力だといえるでしょう。
参考 チームで働く力について、詳しくは以下のページ確認できます。
これら3つの力は、どのように関連するのか?
各能力要素をそれぞれご紹介しましたので、次は社会人基礎力の各能力要素について関連性を考えてみましょう。社会人になるということは、実際には仕事をするということですので、社会人基礎力が仕事とどのように関係するのかを見ていきましょう。
仕事は「課題とその解決」であると考えられます。したがって、課題を見つけたときに、自ら積極的に関わっていこうとする『前に踏み出す力』が必要になります。また、課題を解決する能力である『考え抜く力』が必要です。
さらに、仕事は一人でできることが限られますので、数人が集まってチームで行うことが多いでしょう。したがって、仲間と協力して仕事をする能力である、『チームで働く力』が必要になるわけです。
このように、社会人基礎力の『前に踏み出す力』『考え抜く力』『チームで働く力』という3つの力は、仕事において密接に関係しているわけなんですね。
社会人基礎力は、さらに12要素に細分化されます。
実は、社会人基礎力は3つの能力だけではありません。それぞれの能力が細分化されており、全部で12の要素に分かれています。具体的には以下の通りです。
3つの能力を身につけたり高めたりするためには、全部で12あるそれぞれの能力要素を身につけ高めなくてはいけないということです。ぜひ、それぞれの能力要素についても目を通していただければと思います。
まとめ
社会人基礎力の3つの能力について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
『前に踏み出す力』『考え抜く力』『チームで働く力』という3つの能力は、仕事をする上で密接に関係しています。社会人基礎力は、その名前の通り社会人が身につけておくべき基礎力を示していますので、仕事上必要な能力だといえます。
つまり、この3つの力を伸ばすことで社会人として認められるだけでなく、仕事がしっかりとできるようになるわけです。なお、それぞれがさらに12(3+3+6)の要素に細分化されていますので、それらを伸ばすことが3つの力の向上につながります。
以上、社会人基礎力3つの能力の理解にお役立ていただければ幸いです。