社会人基礎力における、EQの活かし方について説明しました。社会人基礎力にEQを織り込んで考えたい方に適しています。EQの活かし方を説明しただけでなく、EQそのものについても詳しく説明しました。
なぜ社会人基礎力では、EQが重要なのか?
あなたは、「社会人基礎力には、EQが活用できるんじゃないか?」と考えて、このページをご覧になっていると思います。確かに、EQは感情をコントロールして前向きな感情を生み出すものなので、社会人基礎力にはうまく活用できそうですよね。
社会人基礎力は、対人関係やコミュニケーションに重点を置いています。一方で、EQは感情能力ですので、社会人基礎力とEQの親和性はかなり高いと思われます。むしろ、感情能力が欠けてしまうと社会人基礎力が成立しないくらい重要でしょう。
そこで、社会人基礎力ではどのようにEQを活用すればよいのか、説明していきましょう。
社会人基礎力で、EQ活かすときのポイント!
それでは、社会人基礎力でにおける、EQの活かし方のポイントを説明します。最初にEQについて簡単に説明してから、社会人基礎力での活かし方を説明しました。
EQとは何か?
まず最初に、EQとは何かおさらいしておきましょう。EQとは、感情を上手に管理し利用することで、「前向き」な感情を生み出すことを目指すものです。前向きとは「明るい」「喜び」「楽しい」「意欲的な」「安らぎ」「やる気」といった積極的な感情を持つことです。
ビジネス社会で成功している人の多くは、この感情のコントロールがうまくできています。必ずしも、IQの高い人が成功するわけではありません。この点に注目し、感情能力を伸ばすことで、対人能力を高めようとするものがEQです。
※詳しくは、こちらでご覧いただけます。
公式サイトはこちら ⇒ 株式会社EQ
EQの何が、社会人基礎力に合致するのか?
EQの何が社会人基礎力にマッチするのか、考えてみましょう。EQは、対人関係を良くしようとするものです。したがって、社会人基礎力で必要となるコミュニケーション能力と、合致するのではないでしょうか。
社会人基礎力では明記されていないものの、明らかにコミュニケーション能力が必要です。そのコミュニケーション能力を鍛える方法として、EQが利用できるのではないでしょうか。もう少し具体的にみると、積極性がポイントになると考えられます。
EQは積極的な感情を大事にし、相手の気持ちを理解することを目指します。一方、社会人基礎力は主体性や働きかけ力など、やはり積極性が必要になります。さらに、状況把握力では相手の感情を読むことも必要になると考えられます。
このようにEQと社会人基礎力は、いくつも合致する部分があり、非常に相性が良いのではないかと思われます。
実際にEQを、社会人基礎力に組み込むには?
では、実際にEQを社会人基礎力に組み込むには、どうすればよいのでしょうか? 先ほどもお話しした通り、合致している部分を学ぶ上で、補助的に使えると思われます。具体的には、次の能力要素に組み込めるのではないでしょうか。
- 主体性
- 働きかけ力
- 発信力
- 傾聴力
- 状況把握力
例えば、これらの内容を授業やセミナーで教育する際に、EQを併用することでより充実した内容にすることができると思われます。なぜなら、コミュニケーション能力が要求されるような場面で、EQの力が発揮されるからです。
具体的には、なるべく最初の段階でEQを導入するべきだと思います。つまり、ある程度コミュニケーション能力が身についてから、社会人基礎力を学ぶという順番ですね。なぜなら、社会人基礎力は、コミュニケーションを取れることが前提だからです。
期待される効果とは?
EQの導入で、期待される効果とは何でしょうか? EQの導入によって、社会人基礎力が身につきやすくなると考えられます。先ほどからお話ししている通り、社会人基礎力を身につけるためには、コミュニケーション能力が欠かせません。
社会人基礎力の半分はコミュニケーションですが、コミュニケーションのやり方について、具体的には、相手の気持ちを考えるところまでは言及していません。したがって、コミュニケーションが苦手な人の場合は、そこから学ぶ必要があるわけです。
EQは対人関係を良くすることが主眼に置かれているため、コミュニケーション能力を高めることができます。つまり、社会人基礎力をスムーズに身につけるためには、EQを併用することが望ましいと言えるのではないでしょうか。
考えられる問題点とは?
EQ導入によって、考えられる問題点について考えてみます。まず、EQは資格を持った講師でないと指導できません。したがって、講師の確保が必要になります。また、EQは受講料が決して安くないので、全体的なコストが高くなってしまいます。
したがって、EQを導入する場合は希望者のみ、別料金で行うという形が理想的ではないかと思います。また、EQは心理カウンセリングなどとは違うので、精神的に問題を抱えている方の治療を行うような、医療行為ではありません。
たまに勘違いされる方がいるようなので、その点が誤解されないように、広報する場合は気を付ける必要があるでしょう。
参考 自身のEQを知るには、EQPI検査の受検が必要です。
まとめ:最初に、EQでコミュニケーション能力を養う。
いかがでしたか?
社会人基礎力における、EQの活かし方を説明しました。最初にEQの説明をして、社会人基礎力と合致する部分、組み込み方、期待される効果、問題点について解説しましたので、ご理解いただけたのではないかと思います。
繰り返しになりますが、社会人基礎力はコミュニケーション能力が必要なので、EQの対人関係を良くするという点が非常にマッチします。したがって、前もってEQでコミュニケーション能力を養っておくことで、社会人基礎力は身につきやすいと考えられるんです。
どちらか一方を学ぶのではなく、社会人基礎力を効率よく身につけるためにEQを活用するというやり方が、ベストなのではないでしょうか。これから社会人として頑張っていかれる、若い皆さんの一助になれば幸いです。
以上、「社会人基礎力、EQの活かし方とは?」と題して説明しました。