社会人基礎力の一つ、柔軟性について説明しました。社会人基礎力の柔軟性について知りたい方に適した内容です。この場合の柔軟性とは何かを説明しただけでなく、どうすれば身につくのかも解説しているからです。
社会人基礎力、なぜ柔軟性が重要なのか?
あなたは、「社会人基礎力の柔軟性ってなんだろう?」という疑問を持って、このページをご覧になっていると思います。ここで言う柔軟性とは、意見の違いや立場の違いを理解する力のことで、一言でいうと相手を尊重するということです。
ところで、なぜ社会人は柔軟性が重要なんでしょうか? それは、仕事は単独ではなくチームですることが多いからです。チームワークを発揮するためには、仲間の意見をよく聞くことも大事になります。つまり、柔軟性が必要なんですね。
そこで、社会人基礎力における柔軟性について、さらに詳しく説明しましょう。
社会人基礎力、柔軟性のポイント。
それでは、社会人基礎力の柔軟性について説明します。ポイントは5つあるので、しっかりと頭に入れてください。
柔軟性とは何か?
まず、柔軟性とは何でしょうか? 柔軟性とは、意見や立場の違いを理解して、相手を尊重するということです。自分なりの意見を持つと、どうしても相手の意見を認めたくないとか、自分の意見の方が優れていると思ってしまいます。
しかし、実際には相手の意見の方が優れていたり、両者の意見をミックスすると、より完成度の高い考え方に進化することもあります。また、仕事を効率よく進めるためには、仲間同士が協力し合うことが大切です。つまり、相手を認める必要があるわけです。
このように、チームワークを発揮するために、相手を認めることを柔軟性といいます。
どうやったら柔軟性が身につくのか?
どうやったら柔軟性が身につくのか考えてみましょう。一番大切なのは、世の中にはいろんな考えを持った人がいることを知ることです。同様に、いろいろな立場の人もいます。立場が変われば考えも変わります。良し悪しではなく『違う』ということを知ってください。
具体的には、自分と違う意見を聞いたときに「それは間違いだ!」と思うのではなく、「なるほど、そういう考え方もあるのか」と思えるようになってください。例えば、野生動物の映像を見ている時がその典型例だと言えます。
シカがライオンに襲われていると、かわいそうだと思うでしょう。しかし、ライオンにも乳飲み子がいますから、獲物を逃がすと子供に十分な母乳を与えられません。立場が違うと、「シカがかわいそう」とも「ライオンがんばれ」とも思うわけです。
相手が自分とは違う意見を言った時、「なぜそのような意見になったのだろうか?」と論理的に思考できれば、相手の意見や立場を尊重できるようになり、柔軟性が身につくでしょう。
柔軟性があると、どんな時に役立つのか?
柔軟性があると、どんな時に役立つのでしょうか? 柔軟性があると、チームワークを良くすることができます。なぜなら、意見や立場が違う人が集まった場合でも、お互いを尊重できるので、仲間としてうまくやっていけるからです。
お互いを尊重できなければ、幾度となく衝突することになるでしょう。仕事はチームで行うことが多いので、チームワークが悪いばかりか、仕事の効率が落ちてお客さんに迷惑をかけることになるでしょう。それだけは、絶対やってはいけないことですよね。
しかし、柔軟性によってチームワークが良くなることで、互いの意見を認めて融合させることができます。すると、さらに良い意見やアイディアが生まれることになり、仕事が効率的になるでしょう。柔軟性によって人間関係が円滑になり、仕事もはかどるわけですね。
柔軟性で注意すべき点は?
柔軟性で注意すべき点は、自分の意見を引っ込めてしまうところです。柔軟性とは、相手を理解し尊重することであって、自分の意見を引っ込めて破棄してしまうことではありません。基本的には、自分の意見が大事であることに変わりはないんですね。
したがって、自分の意見を持ち尊重しつつ、相手の意見に対しても理解を示して尊重するようにしてください。つまり柔軟性とは、自分をなくすことではなく、自分も相手も両方尊重することである点に注意してください。
あなたの柔軟性をチェック!
あなたの柔軟性をチェックしてみましょう。当てはまっているものはいくつありますか? 足りないものは、身につくように努力してくださいね。
- 相手の意見をよく聞いていますか?
- 自分の意見との違いを理解していますか?
- 相手の立場を理解していますか?
- 相手の立場や意見を情緒的ではなく論理的に理解していますか?
まとめ:柔軟性がチームワークを生みます。
いかがでしたか?
社会人基礎力の一つ、柔軟性について説明しました。柔軟性とは何かという説明から始まり、身につけ方、役立つこと、注意点について詳しく触れました。社会人基礎力での、柔軟性についてご理解いただけたのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、柔軟性は相手の意見や立場を理解して尊重する力です。世の中の人がみんな同じ意見を持つことなどあり得ません。常日頃から、他人と自分で意見が違うのは当たり前であると認識して、理解するように努めましょう。
ただし、自分の意見を抑え込まないように、「相手の意見を参考にして自分の意見の問題点を見つけること」ぐらいに思っても良いでしょう。柔軟性を持つことで、チームワークが生まれることこそが、最も大事であることを忘れないでください。
以上、「社会人基礎力、柔軟性とは?」と題して説明しました。