社会人基礎力の問題点を説明します。読者対象は、社会人基礎力の問題点や短所について知りたい方です。社会人基礎力の問題点として、不足している3つの概念について詳しく解説しています。
社会人基礎力の問題点を知る意味とは?
「社会人基礎力の問題点を知りたい」と考えたために、あなたはこのページをご覧になられていると思います。これから問題点や短所についてお話ししていきますが、最初に明らかにしておきたいのが、知りたいと思われた理由です。
人によって様々な理由があると思いますが、おそらく「社会人基礎力だけで必要なことが学べるのだろうか?」という疑問が大きいのではないでしょうか。確かに、いくつか足りない部分がありますので、社会人基礎力は補足が必要だと思います。
そこで、足りないところを問題点としてお話ししていきましょう。
社会人基礎力の問題点、3つの足りないこと。
それでは、社会人基礎力の問題点について説明します。問題点として3つの足りないことをご紹介しますので、しっかりと目を通してください。
経済に関する概念がない
社会人基礎力には、経済に関する概念が含まれていません。社会人基礎力は、仕事をする社会人をターゲットにしていますが、ほとんどの仕事はお金が動きます。すると、経済についてそれなりの知識が無いと仕事がうまくいかない可能性があります。
いわゆる、「ヒト・モノ・カネ」の動きが分かっていることが、社会人にとって重要であることはお分かりのことと思います。多くの仕事は、物の売買やサービスの提供などが伴いますので、経済についてある程度知らないとそれらの動きが分からないわけです。
実際のところ、社会人基礎力の中では経済について全く触れられていませんので、学ぶときや指導する時にはその点を考慮に入れなくてはいけません。なお、深く学ぶ必要はなく、人の動きや物流が分かれば十分ではないでしょうか。
コスト意識に関する概念がない
社会人基礎力には、コスト意識に関する概念も含まれていません。仕事をする上では予算が決められており、湯水のようにお金を使えないのが普通の会社でしょうから、コストを考えた行動をするのはごくごく自然なことと言えます。
当然ですが、無駄な費用が増えればその分利益が圧縮されてしまい、給料や賞与が増えなかったり減額されることすらあるでしょう。会社の経営だけでなく、従業員にも影響するわけですから、社会人基礎力にコスト意識が出てこないのはまずいと言わざるを得ません。
一見すると、コスト意識の話はいらないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、日常から全く節約していないタイプの人も少なからずいます。ですので、社会人基礎力の一部として、コスト意識を持つことの重要性を含めることは重要だといえるでしょう。
礼儀に関する概念がない
社会人基礎力には、礼儀に関する概念が含まれていません。コミュニケーション能力については触れられていますが、そこで必要になるであろう礼儀までは言及されていないのです。人間関係の構築にあたって、礼儀はかなり重視されますから問題だと思われます。
上司とのやり取りには尊敬語や謙譲語で対応したり、様々な気遣いが必要です。また、同僚であっても礼儀が重要視されます。「親しき中にも礼儀あり」というのが日本の社会ですので、礼儀ができていないのは決して良いことではありません。
なお、マナーが重視されることが多いですが、礼儀の方が重視されるべきでしょう。というのも、マナーは決まり事を守ることですが、礼儀は人に対して失礼が無いようにすることです。ルールを守るのは簡単ですが、無礼にならないようにするには考えなくてはいけません。
礼儀を重視する日本社会において、社会人基礎力に礼儀という概念が含まれていないのは、やはり問題ではないかと思います。
まとめ
ここまで社会人基礎力の問題点をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
社会人基礎力の問題点として、不足している概念を紹介しました。ポイントは3つで、「経済に関する概念がない」「コスト意識に関する概念がない」「礼儀に関する概念がない」などがありました。やはり、これらがないのは問題ではないかと思います。
なお、社会人基礎力の12要素には何の問題もありません。足りないところがあるだけですので、不足しているところを補えば問題は解消されます。ちなみに、当社では社会人基礎力の講座を開講していますが、上記3つを補った内容にしています。
社会人基礎力は、不足している部分を追加することでより完成度が高まりますので、そこを意識して活用していただければ幸いです。
以上、社会人基礎力の問題点について説明しました。