社会人基礎力は、なぜ必要なのかを説明しました。社会人基礎力の必要性が知りたい方や、学ぶことに疑問を感じている方に適しています。現在の社会情勢を通して、必要な理由を詳しく説明したからです。
社会人基礎力の、必要性を知る意味とは?
あなたは、「なぜ、社会人基礎力が必要なのか?」と疑問を持ってこのページをご覧になっていると思います。確かに、社会に出れば社会人として必要な基礎的な力は、自然と身につきそうですからね。しかし、現実は決してそうではないんです。
なぜ社会人基礎力が必要なのかといえば、今の時代は、自ら学ばないと社会人としての基礎的な力(スキル)が身につかないからです。一昔前であれば、自然と身につく機会はたくさんありました。しかし、時代が変わってそうではなくなってしまったんです。
そこで、社会人基礎力を学ぶ必要性について、その理由を詳しくご紹介しましょう。
社会人基礎力がなぜ必要なのか、ポイントを解説!
それでは、社会人基礎力がなぜ必要なのか、ポイントを解説します。ポイントは7つありますので、最後まで目を通していただけると、理解が深まりますよ。
学校の授業では学べない。
最初に最も重要なお話をしますが、本当の意味での社会人基礎力は、学校の授業では学べないんです。学校によってはカリキュラムの中に、社会人基礎力が存在するでしょう。しかし、それは単位として認めるための、形式的なものの場合が多いはずです。
そのため、いくら学校で学んでも、社会で通用するような本物のスキルは、身についていないと言わざるを得ないんです。したがって、本物の社会人基礎力は、学校の授業以外で身につけなくてはいけないんです。
なぜなら、社会人基礎力は社会人が必ず持つべき力なので、これがないと仕事がうまくいかないだけでなく、厳しい社会を生き抜くのも難しくなるからです。でも、その重要なスキルを学校では学べないので、自ら学ぶしかないんですね。
企業に教える余裕がない。
現在の企業には、新人に教育する余裕がありません。仕事のやり方を説明するのが精いっぱいで、とても社会人としての基礎力を教えるような、お金も時間もないんです。すると、仕事のやり方はわかっても、社会人として未熟なままなんです。
これまでであれば、職場の先輩が仕事からプライベートまで、いろいろと教えてくれました。それがまさに社会人基礎力なので、自然と身につけることができたのですが、今の時代は誰もが仕事に追われて、とてもじゃないけれど仕事以外のことまで教えられないんです。
すると、新人は社会人として未熟なままで、やがて仕事にもついていけなくなるのは、目に見えています。そこで、社会人基礎力を何らかの形で学ぶ必要が出てくるわけです。現代の企業は、社会人基礎力までは教えてくれないことを、知っておいてください。
主体性をもって仕事をするために必要。
仕事で最も重要なのが、主体性を持つことです。主体性とは、指示待ちにならず自ら進んで行動することですが、社会人にとって一番必要な力です。なぜなら、仕事は主体性がなければできないからです。世の中のほとんどの仕事には、主体性が必要です。
いわゆる「ダメ社員」と言われてしまう人は、ほとんどの職場で、主体性がないところを指摘されます。つまり、主体性は社会人が必ず持つべき力として、極めて重要なんです。また、主体性は社会人基礎力の中にも含まれていて、最も重視されています。
したがって、主体性を身につけるために、社会人基礎力が必要になるんですね。
仕事でチームワークを発揮するために必要。
社会人基礎力は、仕事でチームワークを発揮するためにも必要です。ほとんどの仕事は、少人数のチームで行います。当然、その中で役割分担をするので、協力しないといつまでたっても仕事が終わりません。そうなってしまっては納期に間に合いませんよね。
納期は、お客様に対して最初に約束した期日なので、遅れるということは、約束を破ることになります。約束を破るような会社を信用する人はいませんから、大幅に仕事を減らして、最悪の場合、倒産することもあるでしょう。
つまり、お客様に対して多大な迷惑をかけてしまいます。社会人基礎力にはチームワークも含まれていますので、仕事をするためには、社会人基礎力が必要なんです。
仕事上の問題解決のために必要。
社会人基礎力は、仕事上の問題解決のために必要です。なぜなら、社会人基礎力には考える力が含まれているからです。考える力がなければ、問題解決はできません。なお、この場合の問題とは、仕事そのものや、仕事をするうえでの課題と捉えてください。
一般的な使い方では、仕事上の問題と言われると、何かトラブルのように聞こえるかもしれませんが、そうではないんです。もう少し突っ込んだ言い方をすると、お客様は何か問題を抱えていて、それを解決してほしいと思って仕事を依頼してくるんですね。
したがって、お客様の抱える問題が仕事上の問題となり、それを解決するために、考える力が含まれている社会人基礎力が必要なんです。
仕事だけでは、社会で生きていけない。
仕事だけできても、社会で生きていけないという現実があります。なぜなら、就職するということは仕事人になるのではなく、社会人になるということだからです。つまり、仕事の知識以上に社会人としての知識が、実は非常に重要なんです。
このページで取り上げている社会人基礎力とは、「社会に出るための準備」とか「厳しい社会を生き抜くための力」と考えています。このような内容を、学校では習いませんよね。また、現実問題として、社会で役に立つのは学校の勉強ではないんです。
コミュニケーション力や、考える力といった生き抜くための力が、社会生活では最も必要とされます。つまり、学校を卒業した直後は、社会に出る準備ができていない状態であると言えます。だから、社会人基礎力を学ぶ必要があるんですね。
早期離職をしないために必要。
早期離職をしないために、社会人基礎力が必要です。新社会人のうち3割以上が、就職後3年以内に退職してしまいます。そのほとんどの方に当てはまるのが、コミュニケーション力や考える力といった、社会人基礎力が弱いということです。
逆に言えば、社会人基礎力さえ身についていれば、早期離職しなくて済むんです。もちろん、仕事を辞めること自体非難されることではありません。ブラック企業なら辞めるという選択肢は重要です。しかし、そうでなければせっかく就職したのにもったいないです。
また、社会人基礎力は、どんな職場でも必要です。つまり、仕事を辞めてもコミュニケーション力や考える力がなければ、根本的な解決にはならないんです。したがって、唯一の解決策は社会人基礎力を身につけることなんですね。
遠回りしないためにも、社会人基礎力が必要であることを、理解してほしいと思います。
まとめ:社会人基礎力は、厳しい社会を生き抜く力です。
いかがでしたか?
社会人基礎力が、なぜ必要なのか説明しました。学校では学べない、企業は余裕がない、主体性のために必要、チームワークのために必要、問題解決、仕事だけでは足りない、早期離職をしないため、といった7つのポイントがありました。
繰り返しになりますが、社会人基礎力は社会人が必ず持つべき力なので、これがないと仕事がうまくできないだけでなく、厳しい社会を生き抜くのも難しくなります。社会人基礎力は、昔のように自然と身につくものではなくなりました。
元々このような言葉はありませんでしたが、自分で積極的に身につけないといけないスキルになったからこそ、『社会人基礎力』という言葉ができたと言えます。ぜひ、その必要性を理解して、積極的に身につけていただければ幸いです。
以上、「社会人基礎力は、なぜ必要なのか?」と題して説明しました。